河原町周辺・中京区 エリア
1日 和の心〜茶の世界を訪ねて
織田信長、豊臣秀吉と相次いで権力者に仕えた利休は、文化人の顔とは別に、政治にも干渉する野心家としての側面を持っていたといわれます。秀吉から切腹を命じられた背景には、「天下一の宗匠」ともてはやされ、権威の頂点に立つ利休に対しての、周囲の反発もあったと思われます。残されたエピソードをみても、利休の晩年は、屈折に満ちたものでした。
しかし、茶人としての利休は、みずからが創造した「侘び茶」の美意識に徹底的なこだわりをみせ、「利休好み」と呼ばれる茶道具のデザインを厳密に管理していました。こうした姿勢は、グローバル化する国際ビジネス社会において有効性が指摘されているブランドマネジメントに通じるものがあります。
死後400年以上も経過した現代に継承される利休の茶道は、なぜ価値を持ち続けているのでしょうか。その秘密を探ってみましょう。
【茶楽(さらく) TEL:075-431-2005】
大徳寺塔頭 高桐院 (だいとくじたっちゅう こうとういん)では庭園を眺めながらお抹茶とお菓子を楽しめます。
地元で人気のわらびもち「 茶楽(さらく)」で一休み。
【京都西陣おはりばこ TEL:075-495-0119】
和素材の小物がたくさんあります。
【松屋藤兵衛 TEL:075-492-2850】
江戸中後期創業で、大徳寺や三千家などに茶会の菓子を納める老舗の菓子司。
大徳寺では、夏の青楓(あおかえで)、秋の楓紅葉(かえでもみじ)は心身が染まりそうです。枯山水の庭の一面 に咲く桔梗(ききょう)がきれいです。また、睡蓮(すいれん)の池も静謐(せいひつ)の佇まいです。